クロノグラフの歴史を感じられるスピードマスター

今までも2カウンターのスピードマスターはありましたが、
文字盤中央に同心円状に配置された3つのスケールがとても新鮮に感じます。
これは巻貝やかたつむりを意味する「スネイル」と呼ばれるデザインで3つのリングはそれぞれ「テレメーター」「パルスメーター」「タキメーター」と
なっています。

時速の測定ができる「タキメーター」はベゼルにも配置されており、従来のスピードマスターでもおなじみの機能ですが、文字盤内に配置されたタキメーターはベゼルにタキメーターより最小数値が異なっています。

時速60キロまでの計測は今まで通り、ベゼルのタキメーターで計測し、それ以下の場合は時速20キロまで文字盤内のタキメーターを使用して計測が
出来るようになっています。

その外側は「パルスメーター」となっています。
パルスメーターは心拍数を計測できるメーターです。
使い方はクロノグラフをスタート後、脈を測り拍動が30回になったらクロノグラフをストップさせます。

https://www.pinterest.jp/rasupa2008/
その時にクロノグラフ秒針が示している数字が1分間の心拍数となり、1分計測しなくても短時間で心拍数を測れる機能となっています。

OMEGA スピードマスター クロノスコープ 329.30.43.51.02.002

さらにその外側が「テレメーター」です。
テレメーターは音の速度を利用して対象との距離を計測することが出来ます。
例えば雷が鳴った時に雷の光を確認したときにクロノグラフをスタートさせ、雷の音が聞こえたときにストップさせます。
その時にクロノグラフ秒針が示している数字が雷の発生場所と現在地の距離となります。

OMEGA スピードマスター クロノスコープ 329.30.43.51.02.002

このようにクロノグラフを用いて様々な計測を行える時計は過去の大戦時などで攻撃してくる敵の大砲の距離の計測や負傷した兵士の看護な度に重宝されミリタリーウォッチに採用されてきました。
このクロノスコープも1940年から続くオメガのクロノグラフの歴史からインスピピレーションを受けてデザインされています。
レトロな意匠を継承しながらも、現代の技術を用いてつくられ高級感があり独特な存在感を放つ、とても興味深いモデルです。

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