ブライトリングから、レディースの新作モデルが発表された。「クロノマット オートマチック 36 ヴィクトリア・ベッカム」だ。モデル名が示す通り、今回の新作はヴィクトリア・ベッカムとブライトリングが共同でデザインすることで生み出された。各100本限定生産の18Kイエローゴールド製モデルから3種、各400本限定生産のステンレススティール製モデルから3種の、合計6種がラインナップされている
2024年2月1日、ブライトリングから新しいレディースモデルが発表された。08年に立ち上げられたファッションブランド、ヴィクトリア・ベッカムと共同でデザインした、「クロノマット オートマチック 36 ヴィクトリア・ベッカム」だ。18Kイエローゴールド製モデルとステンレススティール製モデルから、それぞれ3種ずつが打ち出されている。
ブライトリング「クロノマット オートマチック 36 ヴィクトリア・ベッカム」
自動巻き(Cal.10)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ10.01mm)。10気圧防水。左、中:72万6000円(税込み)。右:77万5500円(税込み)。
「陸」「海」「空」それぞれのフィールドに適したコレクション展開を行うブライトリング。そんな中でも「クロノマット」は、このすべてのフィールドを網羅するモデルだ。1983年に誕生し、翌年、ブランド創業100周年の節目にあたる84年、一般ユーザー向けに発売をスタートしたクロノマット。誕生当初はイタリア空軍のアクロバット飛行チーム「フレッチェ・トリコローリ」のために製造され、その後、ブライトリングの定番コレクションとしてさまざまなバリエーションが展開された。
そんなクロノマットは、マッシブな印象が強いかもしれない。しかし2020年、女性に向けたラインとして、「クロノマット オートマチック 36」と「クロノマット 32」がコレクションに加わった。クロノマットのアイコニックなベゼルやルーローブレスレットなどといったスタイル、そしてブライトリングらしい高い機能性や実用性はそのままに、エレガンスを備えたコレクションとして、レディース向けの時計市場でのプレゼンスを高めていった。
18Kイエローゴールドをケース、ブレスレット素材に用いた限定モデル。ずっしりと重みがある一方で、ケースの全長が短く、またブレスレットの遊びも適切であるため、直接着けてはいないが実機を触った限りでは装着感が良好と言える。
今回の新作は、そんなクロノマット オートマチック 36に、ヴィクトリア・ベッカムのスタイルが融合している。
最大の特徴は、目を引くカラーの文字盤が採用されていることだ。ヴィクトリア・ベッカムの2024年春/夏のカラーにインスパイアされたカラーリングで、18Kイエローゴールド製モデルはペパーミント、ミッドナイトブルー、サンドが、ステンレススティール製モデルはペパーミント、ミッドナイトブルー、ダブグレーの文字盤を備えた。なお、ブライトリングがイエローゴールド素材をモデルに使うのはしばらくぶりとのこと。少なくとも、17年にジョージ・カーンがCEOに就任してからは、初となる。秒針にはヴィクトリア・ベッカムのイニシャルである“VB”があしらわれていることも、特筆すべき点だ。
文字盤は発色が極めて良い。立体的なインデックスや磨かれた時分針は強い光源下でも埋没せず、視認性にも優れている。
また、ステンレススティール製モデルのダブグレー文字盤は、インデックス外周にダイヤモンドが配されている。このダイヤモンドは、ラボグロウンダイヤモンドだ。
ライダータブが付いた操作しやすいベゼルや、しなやかなブレスレットなど、日常的に使用するうえでの実用性に配慮されている点は、さすがハイレベルなウォッチメイキングに定評のあるブライトリングだ。なお、ブレスレットにもVBのロゴがあしらわれているj。
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クロノマット オートマチック 36を着用する、モデルのアンネマリー・アデリビッペ。ナイジェリアにルーツを持つオランダ人であり、ヴィクトリア・ベッカム 2024 SSコレクションをはじめ、今シーズンのショーに27回出演するなど、「2024年春夏ファッションウィークで最もランウェイを歩いた女性モデルTOP10にランク入りした。
18Kイエローゴールド製モデルが各色100本、ステンレススティール製モデルが各色400本、限定販売される。文字盤には、限定を示す「ONE OF 100」または「ONE OF 400」の文字を確認できる。また、各モデルは特別にデザインされたボックスに収められ、さらに18Kイエローゴールド製モデルにはトラベルポーチが付属する。