タグホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバ

最初にご紹介するのは、タグホイヤーのハイスペックダイバーズウォッチ「アクアレーサー」の、2022年新作です!

既存のアクアレーサーも優れたスペックと信頼性、そしてタグホイヤーらしい高いデザイン性を有してきましたが、2022年に打ち出された「アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー」では、モデル名の通り1,000mもの防水性を引っ提げてやってきました。

なお、2022年は素晴らしきダイバーズウォッチが多数リリースされた年でもあります(ダイバーズウォッチは大変人気の高いジャンルですので、例年ハイスペックであったり、デザイン性に優れた新作が各社から打ち出されるものですが)。

例えばデザインが一新された、ブライトリングのスーパーオーシャン。チューダーを代表するツールウォッチを、よりデイリーユースに特化させたペラゴス39。あるいはオメガの6,000m防水を誇るシーマスタープラネットオーシャン ウルトラディープ。はたまたチタン製×11,000m防水×ケースサイズ50mmという絶大なインパクトでTag Heuerスーパーコピー時計業界を湧かせたロレックスのディープシー チャレンジ等々・・・挙げだすと、キリがありません。

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しかしながら当店GINZA RASINでのアンケート集計の結果、数ある新作ダイバーズウォッチ、および新作モデルを抑えて第5位にランクインしたのが、タグホイヤーの最新アクアレーサーでした。

アクアレーサーについて説明を加えると、2004年にタグホイヤーのコレクションに追加されたダイバーズウォッチラインです。

フラグシップの「カレラ」や「モナコ」などと比べると新しいコレクションとも思われますが、アクアレーサーの前身は1980年代初期に発売された「2000シリーズ」に遡ります。

タグホイヤー アクアレーサー 2000シリーズ

この2000シリーズは、ダイビングウォッチの6大要素―タグホイヤー曰く、6つのユニークな機構―を備えていたと言います。

すなわち、堅牢な外装やねじ込み式リューズ、200m防水。そして逆回転防止ベゼルにダブルセーフティバックル付きスティール製ブレスレット・・・さらにサファイアクリスタルガラスから覗く視認性の高い文字盤は、針・インデックスにたっぷりと夜光が塗布されており、太陽光の指さない海中においてもダイバーに時刻を告げる信頼性を担いました。

その後、2000シリーズを発展させた3000シリーズやS/el、アクアグラフを経て、2004年のアクアレーサーへと至ることとなりました。

※「前身は2000シリーズ」と表記しましたが、アクアレーサーの始祖は1978年発表のRef.844とも言えます(1984年に1000シリーズへと改名)。

堅牢な外装とねじ込み式リューズを備えたRef.844は、1970年代当時から既に200m防水を誇るダイバーズウォッチでした。

アクアレーサーもまた、濃密な系譜と進化を描き続けます。

発売当時は300m防水であった同コレクションですが、2009年に次世代機で500m防水モデルをリリース。

さらにおなじみキャリバー5搭載機からクォーツモデル、クロノグラフやGMT機能搭載の多機能機。そしてレディースラインなど幅広い商品展開を行い、多数のファンを獲得していきました。2021年には薄型化やデザインの変更によって、より現代風にリファインされた最新シリーズ「アクアレーサー プロフェッショナル300」がローンチされたことを、記憶に新しい方も少なくないでしょう。

そして2022年。

本稿でご紹介している「アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー」が、堂々リリースされます。

タグホイヤー 2022年新作

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

前置きが長くなったのは、この新しいアクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバーが、アクアレーサーの歴史の集大成的なモデルであるためです。長年高い防水腕時計を開発し続けてきたタグホイヤーが、同社らしい高いデザイン性と実用性を備えつつも、1000m防水というオーバースペックなアクアレーサーを製品化するに至ったのですから。

そう、ただオーバースペックというだけではないのが、タグホイヤー。

タグホイヤー 2022年新作

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

高い防水性を維持するには堅牢な外装が必要となり、結果としてどうしてもケースがボリューミーかつ肉厚になりがちです。

確かにアクアレーサー スーパーダイバー1000も、ケース直径45mmと既存のアクアレーサーに比べるとダイナミックです(従来のレギュラーモデルはメンズで36mm・40mm・41mm・43mm)。しかしながら腕時計としては、常識的なサイズ感と言えます。

さらにケース厚が15.75mmに抑えられていること。軽量なチタンを素材に用いていることから、デイリーユースにも配慮されたオーバースペック・ダイバーズウォッチとなっているのです(ちなみに、防水性1000m超えのダイバーズウォッチだとケース厚18mm前後はザラ)。

タグホイヤーはアクアレーサーの原型となった2000シリーズを始め、長い歴史の中で画期的なモデルを多数開発し続けてきましたが、いつも実用性を犠牲にしていないというのは特筆すべき点ですね。

さらに、どんな時も防水性を維持できる仕掛けが施されております。それは「リューズのねじ込み忘れ防止システム」です!

タグホイヤー 2022年新作

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

ねじ込みリューズというのは、そうではないリューズが何もせずに引き出し可能なことに対し、ねじを締めたり緩めたりすることで時計内部の気密性を確保する技術のことです。ちなみにロレックスが1926年にオイスターケースを発明しましたが、その際にねじ込み式リューズで特許取得しており、他社に先鞭をつけました。

このねじ込みリューズの「ねじ込み忘れ」は、非常によくある腕時計のトラブルです。

本来リューズの気密性を確保するためのねじ込み式リューズですが、これを忘れることで内部に浸水したり塵やホコリが入ってしまい、故障の原因となってしまうのです。いわんや、海中でのねじ込み忘れをや。

そこでアクアレーサー スーパーダイバー1000mはリューズをブラックDLCコーティングし、さらにクラウンチューブ回りにオレンジのシールを張り付けることで、ねじ込みがきちんと行われているかどうかを、目視できる仕様としたのです。

今回アンケートを集計するにあたり、選択の理由に対するコメントも募ったのですが、このねじ込み忘れ防止システムは実用面のみならず、リューズのブラックカラーによってデザインに統一感が出た、といった声も非常に多かったものです。

確かに同じくブラックDLCコーティングされた9時位置のヘリウムエスケープバルブと併せて、オレンジ×ブラック基調の統一感あるデザインに仕上がりました。

タグホイヤー アクアレーサー

なお、当新作アクアレーサー スーパーダイバー1000は、そのスペックやデザイン以外でも大きな注目を浴びました。その理由は、新しい自動巻きムーブメントTH30-00を搭載していることです!

このTH30-00は、タグホイヤー初となるケニッシ製のムーブメントなのです。

タグホイヤー 2022年新作

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

ケニッシについて簡単にご紹介すると、2016年にスイス ジュネーブで設立された高級腕時計の部品メーカーです。自動巻きムーブメントを主に製造しており、開発にかかわるチューダーを始め、ブライトリングやシャネルなどといった名門時計ブランドへムーブメント供給を行っています。

このケニッシのムーブメントは、COSC(クロノメーター規格)認定の高い精度、約70時間のパワーリザーブ。さらにシリコン製ヒゲゼンマイを採用したことによる耐磁性や耐久性への配慮等、性能・信頼性ともに優れたムーブメントです。ケニッシの実力の高さは、前述した名門ブランド(しかも、性能や実用性に配慮してきたブランド)の数々が採用していることからも明らかですね。

タグホイヤーでもこのケニッシムーブメントが採用される運びとなった、というわけです。

すなわち、きわめて高い防水性に信頼性。ダイナミックな外装ながら、スタイリッシュな厚み・軽やかさによって快適な装着感の実現。そして高い精度を備えるという、内外ともに完成されたダイバーズウォッチこそが、アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバーとなっております。

これだけ完成されているにもかかわらず、国内定価786,500円!オーバースペックの時計は100万円超が当たり前といった昨今ですが、チタン製でこの価格を実現してきました。

良心的な価格設定も、タグホイヤーが人気の理由の一つです。

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