IWCシャフハウゼンは、マークシリーズ75 周年を記念し、パイロット・ウォッチ・マーク XXの新しい2 つのバージョンを発売した。英国空軍のために開発された伝説のマーク 11を想起させるマーク XXは、 このシリーズの最新のモデルだ。この新しい 2つのステンレススティール製バージョンは、文字盤がシルバーメッキで、 既存のブルー、グリーン、ブラックなどのカラーラインナップの文字盤を補完するものとなる。
英国空軍の要請を受け、IWCシャフハウゼンはマーク 11を開発。正式な呼称は「ナビゲーター・ウォッチ Mk. 11 – Stores Ref. 6B/346」で、1948年に納入された。このムーブメント、キャリバー89は、磁場から保護するために軟鉄製インナーケースに収められていた。もうひとつの重要な要件は、完璧な視認性だった。そこで、マーク 11では夜光塗料を塗布したコントラストの効いた文字盤を採用し、視認性が低下する時間帯でも時刻を読み取りやすいようにした。この視認性に優れたコックピット計器スタイルの機能的なデザインが、今でもIWCのパイロット・ウォッチの特徴であり続けている。その後、数十年間、マーク 11はたえずアップグレードされ、洗練さを加えてきた。干渉を起こさないラジオビーコンの採用によって天文航法が時代遅れになってからも、1980年代まで、イギリス連邦諸国のパイロットにとってマーク 11は重要な「バックアップ機器」であり続けた。
され、サイドのシルエットに見直しが加えられると同時に、ラグの形も改善された。ラグをいっそうスリムにしてカーブを強めたことで、手首へのフィット感が向上している。コントラストの効いた文字盤の数字とインデックスの形も、わずかな細部にいたるまで洗練の度を高めた。文字盤の夜光塗料とブラックの針により、あらゆる照明条件下で完璧な視認性が得られる。「パイロット・ウォッチ・マーク XX」にはIWC自社製IWC コピームーブメント、キャリバー32111が搭載される。この自動巻きムーブメントは、シリコン製の脱進機と双方向爪巻き上げ機構を採用しており、5 日間のパワーリザーブを蓄える。風防は、コックピット内の気圧が急激に低下してもずれないよう、特別な方法で固定されている。
もうひとつの実用的な特徴は、一体型のEasX-CHANGE®システムで、これにより工具を使わずにすばやく簡単にストラップやブレスレットを交換することができる。アクセサリーとして、多様なストラップとブレスレットが用意されており、好みに応じて時計をカスタマイズすることが可能。カーフスキン・ストラップやステンレススティール製ブレスレットに加え、耐久性に優れた斬新で鮮やかなカラーの柔らかい防水性ラバーストラップも選ぶことができる。こうした多様性と10 気圧防水ケースの組み合わせにより、「パイロット・ウォッチ・マーク XX」は典型的なスポーツウォッチとなっている。