ジン、60分積算計を備えた「ミッションタイマー」の25周年限定モデル「EZM1.1S」が発売開始

1997年に誕生したジンの伝説的なシリーズファーストモデルから25年を経て、ファン待望のミッションタイマー「EZM1.1S」が世界限定500で発売となった。このモデルは、ドイツ税関刑事局の特殊部隊である税関局支援グループ(ZUZ)の要請で開発されたクロノグラフである。

本作にはジンのクロノグラフムーブメント、キャリバーSZ01が搭載される。このクロノグラフはセンターに60分積算の分針が配置されており、よりすばやく簡単に正確な時間計測が可能となっている。

視認性が最優先されたクロノグラフ
 ジンは、実用性を最も重視したアイコニックなモデル、ミッションタイマーの誕生から25周年を記念し、新作「EZM1.1S」を世界限定500本で発売を開始した。ZUZの隊員20名全員に支給され、重要な装備品のひとつとして活躍した、オリジナルの「EZM1」のスタイルを継承し、新たに誕生したのが本作だ。

EZM1.1S

ジン「EZM1.1S」
カウレザーストラップの他にシリコンストラップが付属し、表情を変えて楽しむことができる。自動巻き(Cal.SZ01)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径43.0mm、厚さ16.4mm)。20気圧防水。91万3000円(税込み)。
 本作の表示は、ふたつの大きな特徴がある。ひとつは、積算計が1回の針の動きで30分ではなく60分を計測するという点。もうひとつは積算計がスモールダイアルではなくダイアル外周の目盛で読み取るため視認性が高いという点だ。

 さらに、通常のクロノグラフに搭載される小秒針時計コピーや12時間積算計を排除したため、時間計測のクロノグラフ機能、とりわけ秒と分積算計に特化したデザインとなっている。視認性をより高めるために、針、目盛、数字以外のミッションに必要のない表示は赤で目立たなくさせている。

 またクロノグラフの設計のみならず、ケースもプロフェッショナルな実用性に配慮し、細部まで実用性に気を配った設計である。分刻みで両方向に回転するカウントダウン式パイロットベゼルは、ビスにより特殊結合方式で固定されているため、絶対に外れることがない。さらに、リュウズとプッシュボタンを通常とは反対側の9時位置に配置しているため、腕の自由な動きを阻害せず、これによりクロノグラフは力の一番強い親指で操作することが可能となっている。プッシュボタンはD3システムという特殊設計のため、水中でのクロノグラフ操作も可能だ。

EZM1.1S
裏蓋にはEZM1.1と刻まれ、世界限定500本である印のシリアルナンバーが入る。ブラック・ハード・コーティングを施したステンレススティール製ケースのため傷がつきにくい。
「最適な視認性と迅速な時間計測」という本質を追求した腕時計
 ジンのミッションタイマーは、パイロット、ダイバー、消防士、レスキュー隊員、ドイツ警察の特殊部隊GSG9(ドイツの連邦警察の対テロ特殊部隊でヨーロッパ諸国の同種舞台の中でも主導的な立場にある部隊のひとつ)といったプロフェッショナルなユーザーのために設計されている。ありとあらゆる過酷で複雑な外的要因に耐えうるものでなくてはならないため、EZM1.1Sは視認性や機能性のみならず高い耐久性も備えている。

EZM1.1S
ベゼルのキーマーク、時・分針とクロノグラフ分・秒針・インデックスには夜光処理が施されているため暗所でも正確に時間を読み取ることができる。
 Arドライテクノロジーは風防の曇りを防止し湿気からムーブメントを守り、特殊オイル66-228を使用して-45℃から+80℃の温度環境下で安定した動作制度を保証する。光の乱反射を防ぐサンドマット仕上げのケースは、テギメント加工をベースとしたブラック・ハード・コーティングにより表面が硬化され、耐傷性も高い。